碧翠

馬鹿が戦車(タンク)でやって来るの碧翠のレビュー・感想・評価

3.4
山田洋次監督 第5作
ハナ肇主演の馬鹿シリーズ 第3作
今作で終幕

ハナが怒ればタンクが走る!
轟然火を吐く大型喜劇

第1作、第2作と大分と設定が変わった
共通点は主人公が安さん(ハナ肇)で高嶺の花(岩下志麻)に想いを寄せる 村人に煙たがられる

日本のどこかの農村で小作人の家に生まれた安さん
母は耳が遠く腰の曲がった老婆、弟は障がい者で貧困は極まれり

安さんは元少年戦車隊の軍属で納屋に戦車(タンク)を隠し持っていた
村人に笑い者にされ騙され土地を奪われ、とうとう堪忍袋の緒が切れた安さんは戦車(タンク)で村人を追いかけ回し庄屋の家を半壊させるに至る

安さん何だかんだで優しい?
自分なら何人かプチっと轢いちゃうし、弾があるなら庄屋の家にぶっ放してるよ

結局、全シリーズを通して安さんは幸せになれなかった
昭和の作品によくある仄暗い終わり方をした

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だんだんハナ肇は主演から脇役の道へ
山田洋次は渥美清を起用して大長編「男はつらいよ」シリーズの撮影へと向かってゆくのであった

こちら葛飾区亀有公園前派出所で有名な漫画家 秋本治氏が子供の頃に見て影響を受けてこち亀の中でオマージュしたそうです
碧翠

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