マイナー美少女映画発掘シリーズ。
思春期の少女達の青春を、一部ファンタジー要素も入れながら描く全5編のオムニバス。

・忘れな草
母親と祖父に溺愛される妹と、それに嫉妬する姉の2人が、無人のコテージ「忘れな草」の鍵を盗んで忍び込む。中盤までは王道の姉妹愛系のドラマだが、終盤から唐突に心霊系の謎展開になる。姉の抱える嫉妬心との関連性も納得がいかず意味不明。
2人とも小学生設定なのだが、姉はだいぶ大人っぽく見えた。アイドリング!!!所属だったらしい。

・翳る陽の少女
転校を繰り返すいじめられっ子の女子と、クラスメイトの女子の交流。“寂しさ”を表現するものとして人魚の肉による不老不死の伝説が引用されるのだが、中盤その物語を字幕で長々と流すだけの時間があり、「それ映画でやる必要ある？」って感じ。終盤の日食も謎。水ぶっかけられた後の透けてる感じは良かった。
あと、自分の体臭を気にする女子に「懐かしい香りがする」って割と悪口では？

・撥恋少女
憧れの先輩にアプローチするため自分を変えたいと願う地味系少女が、魔力の込められた化粧品によって美しく変身する。
あらゆる男性を惹きつける魅力の対策として、恋愛感情を伴う身体接触から身を守る“恋愛プルーフ”の機能が備わっているというアイデアがなかなか面白い。どうしても谷間に目がいってしまう男子あるあるとかも良かったが、「恋愛は弾くが下心は別」という後付け設定は大して機能してなかったしいらない気がした。

・満つ雫
水しか売っていない謎の店で買った“満つ雫”を飲むことで、口にした願いの全てが叶うようになった少女。過剰な願いには代償が伴うという教訓系の物語の定番をそのまま進んでいくのだが、結末が割と洒落にならないブラックさがあった。(説明としては記憶が消えるみたいな感じだったが、そんなレベルではない気が...)
仲裁に入った先輩の引き剥がしがかなり迫真の勢い。

・震える月
事故死した母親が遺したラブレターに書かれた場所を、喫茶店で知り合った店員の男と2人で探す。最初に出会うシーン、元々知り合いなのかな？って思ってしまうほどお互い馴れ馴れしく、顔が良くなかったら観ていられないなって感じではあった。親同士の約束が明らかになる結末はまぁ王道。
また、冒頭に一瞬出てきた女性(叔母？)の爆乳が凄まじかった。

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瑞々しい