ミュータントである子供と、そうではない親との間の不和が印象的な二作目。
我が子がミュータントであることが許せないストライカーがヴィランとなりミュータントの粛清を目論む。
アイスマンが家族にミュータントであることを打ち明けるシーンが特に印象的で、ひとたびミュータントだと知れば、「相容れないもの」「理解できないもの」何なら「望ましくないもの」として完全に壁を作ってしまうという差別・迫害の実情らしいシーンを象徴的に入れていた。
そんな中でミュータントの自分こそが本来の姿であると肯定して生徒の1人であるパイロを勧誘することに成功したマグニートー。今作でもいい仕事をします。
全体的にアクションシーンが良くなった印象。冒頭のナイトクローラー然り、ウルヴァリン対レディ・デスストライク然り。
ラストはジーンが身体を張ってまさかの結末に。前作より笑い所が減り、終始ギスギスしているが、描きたいことをきちんと描いていて好感が持てるし、映像としての楽しさにも磨きがかかってきている。