EDDIE

X-MEN2のEDDIEのレビュー・感想・評価

X-MEN2(2003年製作の映画)
3.7
ミュータントvs人間の争いを描くシリーズ第2弾。X-MENのキャラクターが多数登場し、ファンとしては嬉しい内容。
人間ドラマ模様については前作を上回る演出ながら、長尺な点が気になりました。

本作はX-MENとブラザーフッドの争いから間もなく、次は敵同士であった彼らが名目上結託するというお話。
いやはや、徐々に悪役の魅力が高まってきていますね。マグニートーは特殊な牢屋に閉じ込められ、ウルヴァリンを改造した張本人ストライカーはミュータント撲滅に向けて積極的に動き出します。
演出として面白いと感じたのは牢屋の看守をミスティークが妖艶に誘い、飲んでいたアルコール飲料に特殊な薬を入れた件。
看守はなかなかに辱められるのですが、一見体には異常なし。観ている我々としては「あの薬は一体なんだったんだ?」と疑問に思いながらも、これがマグニートーが牢屋から脱出するための巧みな策略だったというもの。
体内の鉄分量を薬によって異常値にまで高め、マグニートーの磁場を操る能力で成敗されてしまい、見事脱出に成功。ここの部分は非常に見応えありましたね。

あとは一般的にミュータントを排除しようという世論の中、アイスマンことボビー・ドレイクが実はミュータントだったことに衝撃を受ける家族の描写。
母親の「普通には過ごせないの?」の言葉が痛く突き刺さる。だってボビーにとっては、これが普通なのだから。
こんな具合にただのアクション映画としてだけでなく、ミュータントや人間の心の葛藤というのを上手く描いていると感じました。

ウルヴァリンとレディ・デスストライクの対決も見所ありでした!

そして、ラストのジーンの選択。サイクロプスとの関係もあり、ここで戦闘機から出て、ダムの濁流を止めに入ったジーンについてはもっとやり様はなかったのかと残念な思いに駆られました。
もちろんこれがダークフェニックス誕生への布石となるんでしょうが。

X-MENシリーズ完結に向けて、走り出したシリーズ鑑賞活動。まだまだ2作目。引き続き走り抜きます!
EDDIE

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