追悼 ルトガー・ハウアー
監督 ロバート・ハーモン
脚本 エリック・レッド
C・トーマス・ハウエル
ジェニファー・ジェーソン・リー
「雨の日のヒッチハイカーは血に飢えた野獣だ」
たしか、こんなCMコピーだった。
殺人鬼のヒッチハイカーを乗せてしまった男の、恐怖に満ちた決死行を描く傑作スリラー。
映画に嵌りだした学生の頃、怖い映画といえばホラーだった時代に、初めて「凄いスリラー」と思ったのが本作だったと記憶している、多分。
動機も分からないまま淡々と殺戮を続け、警察すら手玉にとり主人公を追い詰めていくR・ハウアーの悪役振りに震撼し、VHSビデオを何度繰り返し見たことか。
その後、「ブレードランナー」、個人的には大好きな「ブラインドフューリー」等、忘れられない俳優を初めて知った作品である事に留まらず、本作で大ファンになってしまったJ・J・リー、映画は脚本だと思わされたE・レッドなど思い出深い一本。
あのVHSはどこへいったのか、画質の悪いあの映像で、あえてもう一度見たくなりました。
素晴らしい作品の数々に、改めてありがとうR・ハウアー!
初鑑賞日 1986年頃 VHSビデオにて