FREDDY

13日の金曜日のFREDDYのネタバレレビュー・内容・結末

13日の金曜日(1980年製作の映画)
2.6

このレビューはネタバレを含みます

過去に若い男女が惨殺されて以来、呪われたキャンプ場として嫌われているニュージャージー州のあるキャンプ場を舞台に、次々に起こる惨殺事件を描いたホラー・シリーズの第1作目である本作。正直に言ってしまうと、80年制作の作品なので至る所に雑さや時代を感じてしまいますし、恐怖心を煽られるというよりは、今観てしまうと見せ方やアイデアばかりに目を取られ、作品の内容よりも制作の面で楽しんでしまいましたね。『13日の金曜日』シリーズの記念すべき第一作目なので、シリーズ作品を視聴する上で最も欠かせない作品であることに間違いはないですし、観る価値は大いにあるのだが、オススメできるかと言われれば、少々気が引ける。これは本当に仕方のないことなんですけどね、面白いことには面白いのだが、"古臭さ"がどうしても気になってしまうかもしれません。ただ、ベッツィ・パーマーが演じるボーヒーズ夫人はとても魅力的で、エイドリアン・キングが演じるアリス・ハーディーに返り討ちに合う様を観ているだけで、なぜか彼女を応援してしまうような、異常性のある人物だが愛らしくて憎めず、そしてラスト5分の衝撃的な展開は目に強く残るほどで、たったワンカットで次作に大きな期待を抱いてしまうほど心惹かれるものがある。エコーを用いたあの耳に残る音楽も良かったと思いますし、ジャック・バーレルを演じたケヴィン・ベーコンの初々しい姿が見れる楽しさもある。前文で触れた通り、オススメは少々難しいかもしれないが、決して悪い作品ではないですし、観て損はないです。本作は前半部分はやや退屈だが終盤に見どころが凝縮されているので、それまで我慢してもらえればきっと楽しめるはず。
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