紫蘇

恋愛睡眠のすすめの紫蘇のレビュー・感想・評価

恋愛睡眠のすすめ(2006年製作の映画)
3.5
退屈な仕事、いつまでも自分を子供扱いする母親、うまくいかない恋。
現実に嫌気がさしたら夢の中(妄想)に逃避する生活をおくる中二病な主人公ステファン。

気持ちはわかる、わかるけど、それじゃダメなんだよ〜。゚(゚´ω`゚)゚。

厳しくて冷たい現実にばかり目を向けていたら、それはそれで死にたくなる。

けど夢や霞を食べてばかりじゃお腹は膨れない。

恋愛や人間関係も妄想の中の相手ではなく、現実の相手と向き合わなきゃ。

夢や妄想のなかでは全て自分の都合よく動いてくれるけど現実そうはいかない。

ステファンの恋した相手はステファンの夢の世界を共有してくれる唯一の存在だった。

けど彼女のほうがちょっと大人だったのね。

ステファンも夢に逃げないで現実の彼女とちゃんと向き合っていれば、この恋はうまくいったのかもしれない。

ラストは、badと取るべきなのかhappyと取るべきなのか…?
けど明らかにtrueではないかな。

この映画は絵的にファンタジーのような可愛らしい作りだけどモラトリアム引きずってる大人、中二病を拗らせた大人への警鐘だと思います。

夢みることや妄想力は自分を守るためではなく、現実と戦うための活力として使いましょう!(ブーメラン)
紫蘇

紫蘇