電気羊

都市とモードのビデオノートの電気羊のレビュー・感想・評価

3.7
ヴェンダース監督が制作会社に依頼されて作った日本を代表するファッション・デザイナーのヨージ・ヤマモトを主題としたドキュメンタリー。

「プラダを着た悪魔」でナイジェルが「ファッションは芸術より偉大だ」と言っていた意味が分かる。

ヨージ・ヤマモトの服はシャツが7万円する。毎シーズン流行を追い求めて新作を発表する流行りものを否定するつもりはないが、服を消耗品として扱いユニクロ等のファストファッションしか買わない価値の分からない人間にはあり得ない値段設定だろう。

だが、ヨージ・ヤマモトの基本概念は全然違う。動物で唯一服をまとう人間にとって、服は生活であり、友達であり、人生であると言うことを考えれば、それだけの品質を提供するシャツ7万円の価格設定は妥当と言えるだろう。

俺のJOSEPHもまさに、生活であり、友達であり、人生そのもの。
正直。お高い。だから、とても大切にするし。ジャストサイズの服をいつまでも着られるようダイエットと筋トレを欠かさない。まさに人生だよ。
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