オーウェン

ルート・アイリッシュのオーウェンのレビュー・感想・評価

ルート・アイリッシュ(2010年製作の映画)
3.1
いつものようにケン・ローチは低階級の層に光を当てるが、この作品は今までと多少毛色が違う。

イラク戦争で戦死した友人のフランキー。
その友人から送られた最後の電話と携帯の動画。その死に疑問を感じたファーガスは真相を探ろうとする。

毛色が違うというのはサスペンスであると同時にその真相が響いてこない。
アメリカに対する怒りをドラマという形で語らせてはいるが、現実感が沸いてこないためか。

戦争よりも男の苦悩の方が前面に出ているため、個人に絞った方がよりテーマが明確になったかもしれない。
オーウェン

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