シネフィル母ちゃん

ルート・アイリッシュのシネフィル母ちゃんのレビュー・感想・評価

ルート・アイリッシュ(2010年製作の映画)
3.4
ルートアイリッシュは世界一危険な道路と言われている。
その場所で主人公の親友が死んだ。
民間兵だった親友の死の真相を知るために戦地に乗り込む主人公。

ミステリー作品だと思ったら、正統な社会派作品だった。
まず、戦争が民営化してるってのが怖い。
戦争地の一般市民の悲惨な現状も描かれていて、戦争は不幸しか生まないことも痛感。
そして、最初は正義を貫いて行動していた主人公だったのに……ってなってそこにも戦争の皮肉さがたっぷり描かれていて、最後のシーンなんて泣くことすらも出来ずに呆然としてしまった。
なんて非条理なの。
キツイなー。
見終わった後は絶望感と虚しさに苛まれるので、この映画を観る日は他に予定を入れないことをオススメ。