ENDO

タクシーのENDOのレビュー・感想・評価

タクシー(1932年製作の映画)
4.0
タクシー会社同士の抗争かと思いきや短気が極まって復讐のために暴力沙汰を起こすキャグニーを糟糠の妻ヤングが支えるという何とも病んだ関係に疲れる。序盤のトラック事故のえげつなさと終盤の宿敵が身を潜めているクローゼットの扉の前での攻防には胸が躍る。落下による決着もあざとくていい。ギャグニーとヤングのデートシーンは最高。帽子を投げ捨てステップ。踊り疲れて友人と4人横並びになって地下鉄で帰るシーンはいつの世も変わらない若者たちの姿。祭りのあとの寂しさとともに青春が詰まっている。全然ハッピーエンドじゃないのにそのように演出する後味の悪さはファスビンダー!(でもないか)
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