ユナマリア

戦争と平和のユナマリアのレビュー・感想・評価

戦争と平和(1956年製作の映画)
4.0
タイトルの通り、
ロシアとフランスによる戦争と、
苦しい環境の中でも、
愛や家族の大切さを描いた超大作。

ナポレオン率いるフランス軍が、
ロシアまで勢力を
伸ばそうとしている中、
ロシアの男たちは血気盛んにしている。

そんな中、ピエールは反戦意思が強く、
戦争へ赴くことはしない。

かたやアンドレイは、
軍人としての誇りを常に持っている。

ロストフ家のナターシャは、
親の愛情を受けて育っただけあり、
常にほのぼの、生き生きと生活をする。

ナターシャと昔から仲の良い
ピエールは、淡々と過ごしていたが、
父親の死に目に会い、
領主としての覚悟を決める。

そしてエレンという女性と
結婚する事になるが、
密かに想いを抱いていたナターシャは、
一瞬悲しみの表情を覗かせる。

アンドレイは意気揚々と
戦地に挑んだが、フランス軍に敗戦し、
捕虜として捕まってしまい、
帰ってきてすぐに妻を失う。

悲しみを通り越して、
生きる意味を失っていたアンドレイは
ナターシャとの出会いによって、
元気を取り戻すと共に、
愛の感情を取り戻すのである…

3時間半あるので、
とにかく長いのだが、
どのシーンも意味があって濃厚。

オードリー演じるナターシャの明るさ、
ピエールの無難な生き方、
アンドレイの厳格な佇まい…
これらが戦争と平和を通じて、
変化していく様子がとても面白い。

長い作品だけど、
近々また観たいと思う名作だった。
ユナマリア

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