日本でいう山崎貴など、業界の最前線を走る数々のVFXアーティストがこの作品に影響を受けたそうな。確かにこの時代でこれだけの特撮をやってのけたのは凄まじいし、何よりもUFOの造形が異質かつ秀逸。「超巨大なUFOを作ってください」と言われ、あのデザインを描けるセンスよ。
リアルとフィクションが邂逅する、まさしく「未知」との遭遇を描いた今作だが、個人的にはそんな「未知なる存在」の影響でおかしくなってしまった人々がとても恐ろしく感じた。主人公然り男の子然り、何故か身近の人が狂ってしまったような感覚がして柄にもなくゾクッとしてしまった。インドの人々が一斉に空を指さすシーンなんかは文字通りの「恐怖」でしたし。