青山

孤独な場所での青山のレビュー・感想・評価

孤独な場所で(1950年製作の映画)
3.7

落ち目の脚本家のハンフリー・ボガートが殺人犯に仕立て上げられそうになってサスペンスしたり隣の綺麗な姉ちゃんと恋愛したりする話。

ボギー初めて観ましたけど、渋かっこいいですね。
なんかこう、私なんかには来来来世まで出せそうにない男の色気が漂います。クールな探偵のイメージでしたが、今作では頭おかしいキレキャラを演じていて、かっこいいだけじゃなく恐さや凄みもありました。つえー。

一方隣のお姉さんはこの世で最も男を魅了するタイプの容姿の美女で素敵でした。

そんな映画みたいに絵になる(映画だけど)主役の2人の魅力だけで観れますが、ストーリーもなかなか面白かったです。
なんせ主人公がすぐキレるし、そんな彼に対してヒロインの方も疑心暗鬼になっちゃってるので、恋愛映画だというのに常に殺伐とした緊張感が漂います。

そしてラストが予想の範囲内ではありながらも完璧な幕切れとなっています。「The End」という文字がここまで似合う映画も珍しいのではないでしょうか。
青山

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