このレビューはネタバレを含みます
イーニドとレベッカは親友でありつつも、いわゆる“マニア”なイーニドと、ある程度社会に順応できるレベッカは全く性質が異なる。
何度就職しても失敗してしまうイーニド。大好きなパンクは誰にも理解されず、男の好みも想定外。
自分は他人と違うことに疎外感を感じつつも、どこか他人を見下すような特別感も共存している複雑な気持ち。
なんかこの気持ち、めちゃくちゃわかるなあ。
言ってみれば令和の今、『ゴーストワールド』を観ている私たちだって一種のマニア(オタク)であって。
今でこそ認められつつある“オタク文化”も、当時は生きづらさの悩みの種。イーニドとシーモアは孤独を特別感で誤魔化して生きていたのだろうか。
ラストのインパクトがものすごかった。