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ゴーストワールドの犬のレビュー・感想・評価

ゴーストワールド(2001年製作の映画)
3.0
斜に構えまくりで自分は特別、自分以外は全員バカと思ってて、自分勝手で周りの人間を振り回す。イーニドめちゃくちゃ苦手だー。気づくと孤立してて、そりゃそうよ自業自得やん、見てて疲れるなぁとしか思えなくて。
でもイーニドの勝手な立ち振る舞いとかなんかすごく既視感あって。あー...自分やん、と。
仲良しのレベッカは少しずつ社会に順応してるのにイーニドは相変わらずで、すれ違いぶつかる2人。焦る気持ちはすごくわかる。この焦燥感は思春期関係なく何歳になっても付きまとうものだと思うので。

拗らせすぎててちょっと見てるのしんどいなとか思ったりもしたけど、きっとティーン時代にみてたらすごく刺さってたと思うし共感しながら見れた映画だろうな。自分自身、授業で二人組を組む時は余って先生と組んでたし、別室で授業受けたり、家に先生が訪問しにきたりしてたタイプ。所謂はみ出し者、完全にあっち側の人間です。
でも33歳で初めて見て、なかなか共感できないむしろイライラしちゃったりして、あーこれが歳をとるってことなのかぁーと思う。

ティーン特有の「わたしは特別な存在だ」という感覚。漠然とした焦燥感。こういうのは普遍的なテーマだと思うんだけど、歳を重ねるにつれて共感できなくなっていく。寂しい。
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