ふろいと

ゴーストワールドのふろいとのレビュー・感想・評価

ゴーストワールド(2001年製作の映画)
3.7
[映画マニアになろうとしたのに]
とあるアメリカの田舎町。ていうのがもうキラキラしたニューヨーク感がないアメリカがちょっと新鮮。
人並みであることをなによりも憎む女の子、イーニドが美術の補講を無事消化し卒業。しかしそんな彼女は就職先が決まっておらず一方で親友のスカーレットヨハンソン演じるレベッカは無事に進路先が決定。そんなある日、ふたりは暇つぶしに新聞の出会い欄にアブない投稿をしていた中年男こと我らのブシェミを呼び出し、そのダサさに2人は笑い転げる。だがなぜかイーニドは彼にときめいてしまう。
イーニドを好きになった彼女はふと気づく。彼は彼女の未来の自分であったこと。つまり自己中心的で他人をバカと見下す一方でそんな自分は優れた才能はなく…という残酷極まりないことに。
これを観たとき、俺のことじゃないかとヘコみ数分絶望した。
ラストではバス停のベンチに彼女はまるで希望も夢もない雰囲気で座っている。そのバス停はずいぶん前から廃止されていたのだがなぜか一台のバスがやっていき、彼女は1人暗闇の中に消えていく。ゴーストワールドに行ったの?
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