kty

サラの鍵のktyのレビュー・感想・評価

サラの鍵(2010年製作の映画)
4.2
マックス・リヒター劇伴その3
1942年7月フランス警察によるユダヤ人強制収容。本作を観るまで知らなかった事件。

悲劇を緩和させる花の配置や明るい黄色や光の差し方。それから壮絶な過去の断続と現代の物語との切替の編集が、過去に観客を引き込む仕掛けとして上手く機能している。

また、ここぞという時にマックス・リヒターの
豊かな旋律が抑えめに挿入される。この抑制の塩梅が絶妙で、邦画によくある過剰な劇伴を伴う感動(の押し付け)ポルノ作品と大きく異なる。
kty

kty