このレビューはネタバレを含みます
舞台は1992年〜1995年のボスニア・ヘルツェゴビナ紛争。
この紛争はWWⅡ以降のヨーロッパで最悪の紛争と言われている。勢力圏から異民族を排除し、民族的に単一にするための民族浄化も行われたようだ。
手段としては武器の没収、家屋への侵入・略奪・破壊、資産の強制接収、暴行・拷問・強姦・大量虐殺など、、まぁ酷い。。
UNもこの状況の中で立ち回るが上手いこと行かない。
そんな中、作中のUNの内の1人が言った「殺戮に直面したら、傍観も加勢と同じだ。」は、なかなかの名言。
トロッコ問題を思い出す。
ところで、ラストは非常に可哀想。
まさに非情。とは言ってもどうしようもないのだが、せめて近くに銃でも置いてやるのが情けじゃないか。結末は同じだが、せめてそこに至るまでの選択肢を与えてやってくれ。