このレビューはネタバレを含みます
「みかんの木」の逆か、お互いがお互いを信頼できない、仲良くなったかと思えば傷つけて、また距離を開く。
これこそ戦争だと思う。相手がなにをしてくるかわからないからこっちから攻撃する。相手にしてやられたことをそのまま返す。許さない、その感情のみで動くのだ。
綺麗事ではない戦争があの塹壕に詰まっている。老練なゲリラと新兵に、我関せずのUNが本当にいい仕事をする(皮肉ではなくて、映画的にね)。
いくら人道支援だとか綺麗事を言っても会社と一緒である。まして国際会社ならば下手を撃つことはできないだろう。
さて、自分があの場にいたら、どうする? 多分、まずは相手を殺す、そこからどうするかを考える。
じゃあ自分の身体の下に地雷が埋まっていたら? UN軍のお偉方を集めたところで起爆させる。
UNの兵士だったら? プレスにそれとなく残るよう示唆して、あとは彼らに真相を暴かせる。
そんなもんだ、人間なんて。