まこぞう

喜劇 男の腕だめしのまこぞうのレビュー・感想・評価

喜劇 男の腕だめし(1974年製作の映画)
2.5
太地喜和子、春川ますみ、園佳也子が看板ダンサーのストリップ小屋なんて最高。おまけに経営者はフランキー堺。

冒頭から東映任侠映画にかぶれた太地喜和子が可愛い。

ちょいエッチな映画かと思いきやバンバン脱いで(特に春川ますみ)、ボカシ(にあたるもの)が入るほど。しかしながら東映のピンキー物みたいにならず、ほのぼのとした松竹調になっているのは見事。昔はそこが嫌いだったけど。

春川ますみが舞台で踊るBGMが、チャカチャスの”jungle fever”と同じテイストで、あの曲はホントにストリップ用だったのだと実地で分かってちょい感動。当時に日本盤もあるし、絶対にあの曲が元ネタだと思う。

瀬川昌治のこの時代の映画にはいつも政治・時事ネタが入っていて、今回は二つ。
フランキー堺が保釈金の値上げに「石油の値上げが何で保釈金と関係あるんだよ」と嘆く。
芦屋雁之助がフランキー堺に争いの一時中断を求める時に「アラブも休戦していることやし」の台詞。

公然わいせつ(ストリップ)を後のことを考えもせずにただ取り締まるばかりでは何の解決にならないという内容の映画にも思える。

総じていつも通りの感じ良い作品でした。
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