はつしも

博奕打ち 総長賭博のはつしものレビュー・感想・評価

博奕打ち 総長賭博(1968年製作の映画)
4.4
鶴田浩二主演の任侠映画。昭和10年、東京江東地区を縄張りとする天龍会。跡目相続を巡って、大陸進出を画策する千波をはじめとする一門衆の陰謀により、次第に対立し合い破局へと突っ走る。鶴田演じる中井は義理も人情も解する博徒だが仮釈放により出所した兄弟分の松田(若山富三郎)は直情径行の荒くれ者で自分より弟分の石戸(名和宏)が跡目を相続したのが気に入らない。事を起こす松田を中井が庇う度に事態は悪化する。各々が意地や仁義や情を重んじるが故に破滅してゆく様はみていてやりきれない。最後の判決文を読み上げるシーンは任侠道の虚しさと哀愁を感じさせる。
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