博奕打ち 総長賭博の作品情報・感想・評価

「博奕打ち 総長賭博」に投稿された感想・評価

越後屋

越後屋の感想・評価

4.0
『博奕打ち 総長賭博』@ 新世界東映観!任侠道に拘り続ける古風な俠逹を爺逹(壱人か?w)の狡い悪知恵画策の悲劇が襲う!意固地なまでの義と筋。誰かが退いたなら…黒い物も白いと云わねばならぬ俠界で身勝手な程の想う気持ちが先走り血の終幕へ突き進む。美化された様式に女逹が哭く。
"やくざ映画"は『仁義なき…』から入った手前、この美化美化された任侠物は以前は物足りなさすぎたしどれも同じ話に視えて(まぁ東映はそんなもんじゃけどw)
が、観慣れる内にこの様式美化もなぁんや癖にはなる!特に今作と『日本俠客伝』は自身の中で任侠物では双璧!
ひっじょぉ~に残念なのが"賭場"の描写の薄さ!(殆んど無しっ!)此処は日本の御歴々衆の博奕っぷりを観たかった!
桜町弘子はんの姐さんっぷりの弱さ…かな?

鶴田の最後の台詞…痺れる!ぞくっとした!名作と評されるのが解る!

秀作!!
きょうでえ〜〜〜〜!

いや〜〜めちゃくちゃ良かったテンポ良い悲劇 最高のやつ 笠原和夫さまの群像悲劇に勝るものがない…ただのケチなひとごろし というセリフに全てが向かってる 絶望エンディングに一手一手決まってくの、分かってても気持ちいいんじゃ〜〜 この俳優さんセリフ覚えてる?とか、めちゃくちゃ良い表情シーンなのにピント合ってない気がががとか、死に際のたこちゅー金子さんとか、チャーミングな東映クオリティ的箇所もわりとある すごいスピードで撮ってたらしいもんね…
まったり系か?と思いきや気がつけば泥沼からのたたみかけラスト、ほんと滾りました。

きょうでえ〜〜!
KeithKH

KeithKHの感想・評価

4.5
嘗て日本映画界を席巻した東映時代劇が一気に色褪せていった1960年代前半、幸運にもこれに置き換わるように颯爽と現れ、東映が地盤としたブルーカラーのみならず大学生やインテリ層まで広範に渡る熱烈な支持を受けて社会現象まで惹き起こしたのが一連の「任侠映画」です。
稀代の名プロデューサー・俊藤浩滋が牽引して『日本侠客伝』『網走番外地』『昭和残侠伝』『博徒』『兄弟仁義』等などのヒットシリーズを連発し、高倉健を筆頭に、鶴田浩二、池部良、若山富三郎といった新たなスターを生み出し、再び東映が映画界を席捲しました。
極めつけは大ヒットシリーズ『緋牡丹博徒』の藤純子(現・富司純子、俊藤浩滋の娘)ですが、図らずも彼女の結婚引退によって隆盛を極めた仁侠映画も振るわなくなり、顧みれば10年足らず累計235本の作品を残し、一時代にピリオドを打ったのでした。
ただ高倉健を偶像的象徴とする男気の典型的在り様、一種アナーキーな義理を重んじる生き様が、当時の国を挙げて邁進する高度経済成長に対するアンチテーゼとしての一つの価値観を強烈に世に刷り込んだ功績は大きいでしょう。
専ら明治から昭和の頃を舞台に、義理と人情の柵の中で侠気に満ちた渡世の生き方を、常に劇的なストーリーで描く勧善懲悪の世界、悪行に晒される主人公が耐えに耐えた最後に堪忍袋の緒を切って悪を剪滅し、観客に陶酔のカタルシスを与えるという、マキノ光雄に端を発する東映のお家芸で広い層を魅了し続けました。私自身は、時代劇のパターンを近世に置き換えスライドさせたとも看做しています。

キネマ旬報ベストテンや批評家からは見向きもされないながら、大衆の熱狂的支持を受けた任侠映画において、映画史上での最高傑作と位置付けられるのが本作です。
鶴田浩二を主役に据えた『博奕打ち』シリーズの第四作である本作は、任侠映画プログラム・ピクチャーの一遍として、1968年1月の封切時には特段の注目も集めず、然したるヒットもせぬままに10日間の一番館上映を終えた後は二番館や地方の映画館に回され、市場からフェードアウトしていきました。本作が世間から一躍脚光を浴びたのは、封切りから1年が過ぎた頃、当時の映画批評の権威誌の一つである「映画芸術」3月号で三島由紀夫が本作を激賞した投稿が掲載されたためです。一部引用します。
「・・・私は、「総長賭博」を観た。そして甚だ感心した。これは何の誇張もなしに「名画」だと思った。何という自然な必然性な糸が、各シークエンスに、綿密に張りめぐらされていることだろう。セリフのはしばしにいたるまで、何という洗練が支配しキザなところがひとつもなく、物語の外の世界への絶対の無関心が保たれていることだろう。(中略)
何という絶対的肯定の中にギリギリに仕組まれた悲劇であろう。しかもその悲劇は何とすみずみまで、あたかも古典劇のように、人間的真実に叶っていることだろう。・・・」
当時のインテリ知識層の頂点ともいえる人気作家・三島由紀夫が絶賛したということで、改めて本作が見直されるに至ったことは、“将軍”山下耕作監督にして面映ゆくも誇らしく、一年越しに天下を睥睨する思いだったことでしょう。

「仁」に則り、「信」に沿い、「忠」を尽くし、「礼」を守り、「義」に遵う、日本人の深層に揺蕩う美徳、行動規範の原点が凝縮されて象徴的に提示され、男も女も情に溺れず渡世の義理を絶対的善として重んじ、互いの意地の相克の末には敢えて死をも選ぶ潔い生き方を、欲得に対する絶対価値観として賛美する徹底した様式美は、派手な出入りや緊張感高まる対峙シーンもなく目立った盛上りも無いという、任侠映画の定番プロットからは明らかに逸脱する“芸術作品”と言えるでしょう。
てぃだ

てぃだの感想・評価

3.4
三島由紀夫が絶賛したというヤクザ映画シリーズ第4弾。いきなり4作目で理解できるか心配だったけど義理と人情の世界が胸熱で面白かった。ただ、今後シリーズをずっと追っていくかは微妙。西郷どんにクリソツだがとにかく2代目の弟分がかっこよすぎるぜぃ
やー

やーの感想・評価

3.0
義理と人情を貫き、破滅する渡世人の話。

三島由紀夫が絶賛したというのも納得。三島に限らず、多くの日本人は義理と人情の物語を美徳とする。
takato

takatoの感想・評価

4.0
山守親分こと金子信雄が痛い目を見るだけで評価したい。仁義なき戦いと同じだったらどうしようかと思った。
シリーズもので第4作目らしい
三島由紀夫が絶賛したとか…


藤純子はちょい役でも
美しゅうございます
「おじちゃん、お父ちゃんは」と言われるところが泣ける。「俺はただのケチな人殺しだ」と悲しく開き直る鶴田浩二がなんともいえない。実家にいるトイプードルの花子が金子信雄を見て狂ったように吠えてました。
とも

ともの感想・評価

3.0
若山富三郎との重なる話し合いしかし階段をダダっと駆け上がってブスリ…「人殺し」子供のお父ちゃんは…の完璧な悲しさ。名和宏の貫禄が充分。
たろ

たろの感想・評価

3.0
まあまあ面白かった
なんか中井(主人公)と石戸(殺される人)のためだけにある映画

つーか上司がダメだと部下もダメなんだなぁw
中井がひたすらかわいそうだったよw

ラストの台詞がすげーカッコイイ
「任侠道か・・・そんなものは俺にはねぇ、俺はただのけちな人殺しだよ」
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