1996年に見るスワロウテイル。2020年に見るスワロウテイル。見え方はどれだけ変わるんだろうか。
栄光と現実。昭和末から平成という時代は、まるでジェットコースターみたいに下っていく日本と対照的に成長を続ける周辺国、その現実から逃れようとしてもがきつつ、その度災害に苛まれる時代だったように感じる。自分とは何か、アイデンティティたる居場所を探して彷徨い続けた平成生まれの私にとって、希望と欲望の象徴であったかつての日本は一瞬の幻であるように感じられた。
イェンタウンとは、希望と欲望の象徴であり、また同時に日本なのだ。