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スワロウテイルのpatroneのネタバレレビュー・内容・結末

スワロウテイル(1996年製作の映画)
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このレビューはネタバレを含みます

20231212

日本映画でこんなにも広がりのある映画は稀だろう。猥雑な世界観と掴めそうで掴めない展開。王家衛映画を彷彿させるぐわんぐわんとしたカメラワークやざらっとした画面の質感。時折挿入される心情を映す鏡のような実験的映像。一見滅茶苦茶に見える世界でも、社会性だったり、人と人とのアイデンティティのぶつかり合いだったり、各々が様々なことを抱えつつ環境が変化する過程が荒々しくも繊細に描かれている。何より、円盗の行く末をずっとずっと追っていたい。
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