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ジャックのMOEのレビュー・感想・評価

ジャック(1996年製作の映画)
4.0
【子供と大人の境界を超越した作品】
ロビン・ウィリアムズ演じるジャックは、細胞が4倍早く成長してしまう病気で、中身は10歳でも見た目は40歳に見えてしまう。そんな中、ジャックは小学校に入学するとになるが、罪意識が薄い子供というのは時に大人よりも無垢に残酷になるもので、決して皆んながジャックを見る目は優しくない。それとは対照的に、ジャックはとても優しい綺麗なブルーな目をしていて、(ロビン・ウィリアムズの眼差しは映画界の宝だと思う。)純真無垢そのもの。 
やはり、子供とは生来純粋なもので、段々とジャックと打ち解けていく様子は、とても心地良かった。
ジャックというキャラクターの、容姿と中身のコントラストは、ロビン・ウィリアムズの名演によって生き生きと表現され、また、子供/大人という線引きを超越し、コメディタッチながら、人生の深みを感じさせる作品だった。

【身体と心】
時間とともに、どんどんと成長してしまう身体に反して、心が置いてけぼりになってしまうジャックを観ているのは辛かった。
しかし、ルイ、ジャックを献身的に支えるママを演じたダイアン・レインをはじめ、J.Lo演じる担任の先生、家庭教師のマクガフ先生などなど、ジャックを中心に周る人々の姿もよく描かれていて、スッと感情移入出来た。

【はかない人生】
“LIFE IS FLEETING. MAKE YOUR LIFE SPECTACULAR.”
ありがとう、ロビン・ウィリアムズ。
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