短評
名作『プラトーン』直後に公開された、ベトナム戦争を題材にした作品。
1969年南ベトナムで起きたアパッチ・スノー作戦をリアリティーを以て演出した戦争映画。
日常と非日常が交互に訪れ、戦闘シーンの生々しさと日常シーンの馬鹿さとのギャップ。ベトナム戦争では多くの若者が徴兵されたというが、青春の一部を戦場で過ごした彼等の姿に、映画だとしても胸が痛む。
ただし戦争映画としては日常シーンと戦闘シーンが半々で、構成や演出としてはかなり地味な印象を受ける。ハンバーガーヒルでの戦闘も単調であり、社会派映画としての風貌が強すぎたかもしれない。