アマプラ007シリーズ見放題スタートに合わせ、ダニエル・クレイグ版ボンドを見直しているが、本作は『スカイフォール』と双璧の傑作。
当時映画館で予想外の面白さに触れ、DVDも買った。
ダニエル・クレイグがまだ007の地位をつかむ前の話なので、若さに任せて粗削りなスパイ活動に惹き付けられる。プロの殺し屋というクールな役割ではなく、力任せに敵を叩きのめす。
自信過剰で自己チューなわがままスパイが、屈辱的な失敗をおかしたり、ひとりの女性を本気で愛したりすることによって、スパイとしての力量を上げていく。失敗を乗り越えて一流のスパイに成長するという、成長過程を描く物語なため、共感度が極めて高い。