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ドラえもん のび太の宇宙小戦争(リトル・スター・ウォーズ)のたいすくのレビュー・感想・評価

4.4
★牛乳風呂に入りたい夜にオススメなドラえもん映画No.1!
 
本作には原作に近い話が本編にあります。それは、「天井うらの宇宙戦争」という話で、小人型宇宙人が同じく小人型宇宙人と戦っていて実は地球にすでに基地が作られているという事実を知るドラえもんとのび太。敵の親玉の名前はアカンベーダー。とらわれている姫の名前は、アーレ・オッカナ姫。のび太をして「スターウォーズそっくりじゃないか」と言わせるこの物語は、ジャイアンの家の天井裏に宇宙人の巨大秘密基地があり、宇宙人の巨大戦艦をジャイアンのホームランが撃墜するという、なぜかジャイアンまわりで話が進み、話が終わるというなかなか興味深いお話です。
 
本作は、スモールライトを敵に奪われてしまったため、小人サイズのまま、敵宇宙人組織ピシアと対決しなければならなくなったのび太たちの奮闘が描かれます。「天井うらの宇宙戦争」よりずっとシアリスな話です。活躍するのはスネ夫。スネ夫作のプラモデル戦車が一騎当千の強さは見せます。ところが、本作に登場するピシアの司令官ドラコルルは『ダイ・ハード』のハンス・グルーバー並に頭が切れる男で、ドラえもんたちの動きの先を読んでくる強敵。ゆえに、序盤から終盤まで劣勢がつづくというちょっと珍しい大長編になります。そして、主題歌の『少年期』はなかなかの名曲です。
 
あと、しずかちゃんが牛乳風呂に入るシーンがある唯一の映画。やたらその入浴シーンの作画に力が入っているのも見どころかもしれません。
 
 
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