旅するドワーフ。え...? 萌え...
アメリが起点になって、アパート、駅、実家、勤め先、隣人、八百屋、全ての場所のストーリーをダイナミックに絡ませ、しかも全部落としに来るところが巧みで、オムニバス的な単調さを完全に克服しているところが素晴らしかったです。
一方で、登場人物の殆どが一般的に言われる社会不適合者で、殆どが社会に溶け込めなさそうな分、ポジティブなムードが逆に、自殺者たちのありえなかった人生を見ているような不穏さを醸し出していました。
おそらくジュネもそちら側だからこそ、サッカー狂いのおっさんや、八百屋のおっさんには1ミリの共感もなかったのだろうな、と思いました。この辺の描写が若干引っかかりました。
本当にこの人たちを悪と見做しているのか、それともアメリの残酷面を客観的に描いているのか...