写真機のお取り忘れ写真を集める、実家の庭のドワーフをわざわざ友人に頼んで世界を旅させその写真を実家にいる父親にその友人が送る、矢印の方向へ進んでと坂の上まで誘導しアルバムはスタート地点に、彼にメッセージを伝えるための写真をバラバラにして写真機の下へ、嫌な八百屋の店長の部屋に侵入しちょっと嫌なすり替えで反撃。相手が気づくか気づかないか分からないが、その無駄そうで無駄じゃないアメリのワンタッチは、誰かの人生を少し刺激的なものにする。「ねえアルバムのあなた！死を恐れた男は、ただの修理士だったわ。」と伝えるのは簡単だ。でもそんな簡単な作業からは物語が生まれない。アメリの緻密さが生み出したワンタッチによって、男の正体を知った時の感動は一億倍だ。
