殆どシュールレアリスム映画だよねこれ。パリジェンヌのゆるいシャレオツラブコメかと思って騙されたんだけど、重い上に若干難しかった。
登場人物は精神的に問題のある人ばかり。アメリも、いびつに人格形成されてしまった女性。
なんやかんやあってアメリはいたずらやお節介をしまくるのだけども、それがパッケージの可愛さから想像できない奇天烈さなんだよ。例えば八百屋の店主に自分が精神病だと思い込ませるよう色々な細工をしたり、他人のネガティブな手紙を切り貼りしてポジティブな文章に改変したり。
まあそういった行為や事象の一つ一つがアメリの人生を明るいものにしていってラストに繋がるわけなんだけど…。
しかし一体どう解釈したらいいんだ…みたいなシーンがちょこちょこある。フランス人の感性だとわかるのだろうか。逆に気になって何度も見たくなってしまった。
