茶番

アメリの茶番のネタバレレビュー・内容・結末

アメリ(2001年製作の映画)
3.9

このレビューはネタバレを含みます

フランスらしい映画、でも始まりから終わりまで童話的なテイストがある
パリの街に住まう人々の行動・性癖が織り成す物語。確かによく分からないというか序盤半分くらい物語の世界観とか繋がりが把握できていないために楽しめていなかった。
その行動に意味があるのか、もしくはただの性(さが)によるものなのか分かってからは楽しかった。後半になってドワーフとかコリニョン邸とか証明写真の男の謎(ニノも分かっていなかった)の顛末を知るとあ~良かったな、と腑に落ちた。
心理学的な要素が所々あって(アメリの両親、「ガラス男」の絵の女の子、アメリが見るテレビなど)興味深かった。
画もことごとく色彩、構図共に綺麗でお化け屋敷と手紙印刷のシーンが特に印象深い。
夢研究のフロイトではないけれど子供の無邪気な妄想とナンセンスで唐突なアダルティ描写がない交ぜに押し寄せるのでそれがより一層不思議な雰囲気を醸し出している。
あらすじにすれば「パリに住む女性アメリが日々の中で小さないたずらをして人々に幸せを与えるお話です」になるが、それにつられて家族や付き合いたてのカップルで見るのには向かない作品だと思う
茶番

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