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トラック野郎 望郷一番星のodyssのレビュー・感想・評価

トラック野郎 望郷一番星(1976年製作の映画)
3.0
【北海道、島田陽子、都はるみ】

「トラック野郎」シリーズ第3作。BS録画にて。

舞台は北海道。本州から北海道に渡る船上で美しい女性(島田陽子)と知り合って一目惚れしたヒーロー(菅原文太)が、その後静内の牧場で彼女に再会し、色々あるけれど結局は振られるという筋書き。
その他、梅宮辰夫演じるライバルとのケンカシーンも入っています。

最初から警察をコケにするシーンがあり、競馬で人気を誇ったハイセーコーや都はるみが特別出演するなど、サービスも満点です。
しかし、都はるみが予定していた公演をキャンセルしてトラック野郎の友人の葬儀で歌うってのは、いくらなんでも無茶苦茶な設定でしょう。都はるみの公演を楽しみにしていたファンを裏切る行為ですからね。少し早めに切り上げて葬儀に向かう、くらいなら分かりますけど。

島田陽子に菅原文太が一方的に熱を上げて、しかし彼女には婚約者がいて、という展開はまあ喜劇の常道ですけど、本物の当て馬まで映像で登場させるところが徹底しています。でも、島田陽子はたぶん菅原文太の気持ちに気づいていたはずですから、良心の呵責を感じなかったのかな、なんて考えるのはまあ野暮ですけどね。

梅宮辰夫の思い人役で土田早苗が出ています。上品な美しさを見せる島田陽子に対して、年増的ムードながら色気を正面切って発散しているところが見ものです。
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