ガルベス

娘・妻・母のガルベスのレビュー・感想・評価

娘・妻・母(1960年製作の映画)
3.7
還暦を迎える母と大人になった子供達との関係を描いた作品。

一家の大黒柱となる長男(森雅之)と妻(高峰秀子)、嫁いだものの出戻りの長女(原節子)、醸造会社に勤める独身の末娘といった家族構成。
既に独立したり嫁いだ次男と次女も絡むので作品に飽きが来なかった。

何と言ってもキャストが豪華。
未亡人となった長女と恋仲になる醸造技師の仲代達矢、長男の妻の親類で胡散臭い工場経営者の加東大介も良い味。

母の姿を映したフィルムの上映会を開く団欒ぶりがあったのに、長男の事業の失敗により家族の連帯感がすぐさま失われていく様が皮肉な光景だった。
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