ヒラリー

娘・妻・母のヒラリーのレビュー・感想・評価

娘・妻・母(1960年製作の映画)
3.6
成瀬作品といったらとんでも設定だけど本作はかなり現実的な内容だった。
家族間の問題を客観的に見るとすん…ってなってしまう。
遺産相続や再婚、親の面倒と他人事じゃないから余計にね。
普段主演張る役者さんばかりで母を取り巻く家族模様だけどメインは長女の原節子よね?なんでポスタービジュアルが高峰秀子(長男の嫁)なんだろ。
叔父に貸した金は返ってこん、家を抵当に入れられるが母はどうするか、面倒みたくないけど金は欲しい
身内でこんな汚い押し付け合いするの醜いけど60年経った今も寿命だけ延びてこういった家庭問題はちっとも変わらない。
目先に幸せを手放すことも義姉の強引さも現実的過ぎて、こちらまで疲れてしまった。
求められない祖父の手って物悲しいな。
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