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愛のむきだしのnoonのネタバレレビュー・内容・結末

愛のむきだし(2008年製作の映画)
4.6

このレビューはネタバレを含みます

前半を観てると下ネタ満載のコメディーだが、後半のシリアスさにはびっくりする。男が嫌いで、自分を助けてくれたサソリのことを女だと思い愛するヨーコ、そんなヨーコに対して真っ直ぐな愛を貫くユウ(またの名をサソリ)、そしてユウに対して興味を持ち、やがてそれが歪んだ愛に変わっていくコイケ。
ヨーコがいる宗教施設に潜入し、ヨーコを助けようとするユウ、そしてユウの愛の強さに恐怖を覚え、ユウを絞め殺そうとするヨーコ、どんなに誘惑してもどんなに邪魔をしても自分を見ようとしないユウを見て自害するコイケ。愛が複雑に絡んでいる。本当にどうしようもないくらい救いのないシーンだが、その後のラストシーンでユウとヨーコが割れたパトカーの窓から笑顔で手を繋ごうとするシーンは本当に胸を締め付けられる。強い愛を感じられる映画。四時間近くある映画だけど、夢中になって観ていられた。そして、西島さん、満島さん、安藤さん、気迫の演技。すごい。圧巻。
メインテーマのゆら帝の空洞ですも胸に刺さります。俺は空洞。
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