ゆう

愛のむきだしのゆうのレビュー・感想・評価

愛のむきだし(2008年製作の映画)
3.4
「変態で何が悪い」

別に何も悪くないさ
みんなでさぁレッツ変態

園子温監督2作目。
パンチラと真剣な下ネタと全体に染み込んだ宗教観とわりと唐突な血飛沫。これが洋画なら壮大なB級映画!!となりそうなところだけどもそうならないのはこの監督の手腕のおかげか。

…実話を元にした…?ふむふむ、きっと実話の部分は後編だけであろう。というかそうであってほしい。そしたら、良かった青春をパンチラ盗撮に費やした少年はいなかったんだとホッとできる。映画的には決して無駄な時間ではないけどね。
輝けるあの年代だから許されても、50代くらいまであれを続けてたらちょっとどころでなくキツいなー。と脱線。

個人的に好きな安藤サクラが出てて嬉しかったしもっと好きになった。ラスボス臭半端ない。
主演の男の子の演技には最初「なんだこの大根は」と思ったのに、徐々にその演技が癖になってくる不思議な魅力があった。スルメ俳優と呼ぼう。

途中のサソリについての勘違いがアンジャッシュのコントみたいで微笑ましかったー。
泣いたし、笑ったし。
長くて疲れるところもあるけど、最終的には正体不明の感動が胸を貫く良作です。

わたしもわたしのマリアを探したい。
それこそ死ぬ気で。
ゆう

ゆう