なっがい！どんだけ超大作だよ、と思いながら観ていたけど、結論からすると悪くはない。むしろ、ちょっと感動した。愛のむきだしだわ。
冗長ゆえに、編集で削れる部分は多いと思うけど、それも含めて罪を償っているような、ある種の祈りを想起させる。
神父と言ったり牧師と言ったり統一感がないのは残念だが、誰からも信頼される聖職者の父の愛を受けずに育った青年と、男の醜さを受け入れられない2人の少女。タランティーノを彷彿とさせる派手な血しぶきと日本刀と章立ては気に入った。大袈裟な聖書の引用もいい。
邦画らしいダラダラとした遠回りと突然自殺する謎展開は差し引いても、ラストシーンは救いがあって好き。
盗撮にAVに勃起に宗教に同性愛に近親相姦と、タブーを全部詰め合わせたかったのかもしれないけど、デラックスすぎてちょっと疲れた。
なにげに売れる前の綾野剛や松岡茉優がチョイ役で出てるのに気がつくとニヤリ。
・脚本6／１０
・演技6／１０
・演出5／１０
・音楽5／１０
総合点22／40
