このレビューはネタバレを含みます
「愛を恥じるな」
ずっとうわべだけの愛しか見ようとしていなかった。きれいな部分だけ切り取って、そっと思い出として自分の胸の内にしまっておきたかった。
愛ってもっとどろどろしていて、深くて沼のようで、愛に飲み込まれる他人も、自分も、嫌になってしまう。
でも、愛はその深みをつきぬければ、人の心にまっすぐ刺さる強さをもち、人生を揺さぶる面白さを持つ。そういう見方もあるのだと気付かされた。
初めてむきだしの、生身の、グロテスクな、リアルな愛、というものを教わった。
愛することを、誰かを愛する自分を、私を愛する他人を、恥じるな。強く生きろ、と足元から力が湧いてくるような。。。