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愛のむきだしのメタのレビュー・感想・評価

愛のむきだし(2008年製作の映画)
4.4
700本目のレビューは、とても印象的なこの作品。

「愛のむきだし」

タイトルからいい。唯一無二だ。

変態になるとは、真理に近づくことなのか...

もちろん、中身もとても独創的。盗撮から始まり、宗教的な何かへと変化していく。

園子温の作品の好きなところは、初見では全く先が予想できないところだ。だから、見た際の印象度が抜群に高い。

一言でまとめられないような作品だからこそ、見る者に大きな痕を残す。そこには、人間らしい混沌としたパワーを感じる。今作も、ほんとに長いのに、エネルギーに満ちたものだった。たぶん、私は「園子温が描く人間らしさ」にとても共感できるのだと思う。(だからこそ、ハマらない人はハマらないのもわかる)

メッセージが一貫しているかどうかは重要じゃないのだろう。言葉じゃない。それよりも、彼ら登場人物の「熱」に感染してみること、か。

「人間とは何か」のような大きなテーマにつながる熱さを、ストレートではないエンタメとしてぐるぐると楽しめた。

たまにふと見返したくなる作品。

安藤サクラの存在感がありすぎて、トラウマものなのだけれど笑。
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