今はCGやVFXやデジタルオーディオの進化で、ド派手なシーンが安全に撮れる。
それは決して悪い事では無いが、どれだけ進化しても本物に近づくだけで、本物にはなれない。
アクションスターがプロテインで武装するが如くだ。
この時代のプロットは、粗が目立つし整合性にもあまり頓着しない。
しかしそこには一発撮りの身体を張ったアクションスタントがある。
この時代のアメ車はボディがデカくて、サスが弱い。恐らくボンネット下もスカスカだと思う。
合理的で壊れない日本車に席捲される前のアメ車は遊びがあって夢があった。
そんなノスタルジーに浸れる映画。