すーさん

駅馬車のすーさんのレビュー・感想・評価

駅馬車(1939年製作の映画)
4.5
2017.11.26
ハリウッド黄金期の大傑作は、今なお魅力的である…
アパッチ族の襲撃を恐れながらも、それぞれの事情を抱えて次の街を目指す駅馬車。乗り合わせた乗客たちが繰り広げる人間ドラマ、ロマンス、笑い、もちろん銃撃戦も込みの傑作西部劇。

まず、7人の乗客+御者・保安官の計9人がそれぞれ個性的。いつ襲われるか分からないというストレスフルな状況の中でぶつかり合い、時に近付き合う人間模様に引きこまれる。
しかしなんといってもインパクトがあるのはアパッチ族の襲撃シーン!
荒野を行く駅馬車をロングショットで映しながら、不意にカメラがパンされるとそこにはアパッチ族が! 音楽も重なり、あまりに効果的な「びっくりパン」。そこからは馬上での銃撃戦。ダイナミックで、臨場感あふれる画面。駆ける馬に、落馬する敵と、舞い上がる砂煙!
そんな最大の見せ場の後にも、ロマンスの行方に最後までドキドキさせられる…!
すーさん

すーさん