川崎邦彦

駅馬車の川崎邦彦のレビュー・感想・評価

駅馬車(1939年製作の映画)
4.0
巨匠ジョン・フォードと後の名優ジョン・ウェインとのタッグとなる傑作西部劇
一台の駅馬車に乗り込んだ様々な境遇を持つ人間のドラマとインディアンの襲撃というアクションからなる西部劇ブームの火付け役となった金字塔的な作品

主要人物達は一人一人がしっかりとしたキャラクター性で描かれ、個人の物語もそれぞれストーリーと共に進んでゆく

荒涼としたアメリカの大自然とひた走る駅馬車の対比は美しく、中盤の乾燥湖でのインディアンの襲撃と激走する駅馬車とのアクションシーンも含め映画史上屈指の名シーンである

馬を使ったアクションやクライマックスでの決闘シーンなど
後の黒澤映画にも多大な影響を与えたことは想像に難くない

人間味が臭くて後半どんどんかっこよく見えてくる呑んだくれの医者ブーン役の
トーマス・ミッチェルと始終カッコいいジョン・ウェインが良い味を出している
川崎邦彦

川崎邦彦