1970年 チェコ カレル・ゼマン監督
原作はジュール・ヴェルヌ『彗星飛行』
テヘラン国際児童映画祭グランプリ、パリ国際ファンタスティック映画祭特撮賞 他
フランス領アルジェリアに駐在中のセルバダック中尉は、町で見かけた絵葉書の美人に一目惚れ。
ある日、誤って崖から海に落ちた彼を助けてくれたのは、何とその絵葉書の美人・アンジェリカ。囚われの身になっていた舟から泳いで逃げてきたという。
フランス軍とスペイン軍で小競り合いが続いている中、謎の彗星が地球に急接近。大地震とともに、町全体がその彗星に吸い上げられたらしく、地球が遠ざかっていく。
その彗星には前世紀の恐竜もいるが、大砲には驚かず、鍋やフライパンのぶつかる音に逃げ出す。
その後、火星と衝突しそうになったりしつつ・・
セルバダック中尉とアンジェリカの恋の行方は？
地球には戻れるのか？
2次元と3次元、実写と切り絵アニメや人形アニメの合成、登場人物のコミカルなキャラクター、独自の色彩感覚、レトロ的でありSF的でもあり...
幻想マジシャンとでも呼ぶべきカレル・ゼマンが創り出す奇想天外な楽しい世界。
この監督の作品、他にも見ているんですが、全部ジャケットが似ているので、どれを見たのか分からなくなりがちです。笑;
