おふろ

おくりびとのおふろのネタバレレビュー・内容・結末

おくりびと(2008年製作の映画)
2.0

このレビューはネタバレを含みます

おもしろくない。

広末涼子は演技力なさすぎてこの役向いてないと思うし、そもそもこのキャラクターの中身が薄すぎて...。「汚らわしい」(このセリフも若い女の人の言い回しとして不自然すぎるんだけど)とまでいった相手のもとにそいつとの子ができたら戻ってくるようなとことか何も考えてないでしょ。「忌み子」とか思いそうだと思うんだけど。「チェロやめるのも故郷変えるのも許してきたじゃない」みたいなセリフは女って都合いいなあって思ったしこれ本当にいい嫁さんかね。

日本特有の死生観、宗教観を描きたいって目標が先行していて台詞回し、展開が変なところはいっぱいあった。クリスマスのシーンは葬儀屋でチキン食べるのが狙いすぎな感じするし、本木がチェロを弾く前も宗派がどうってセリフは不自然。

最初のシーンは叩かれてるけど、笑わせる意図があるか微妙なところでそれが無いなら個人的に日本人がこうした場で起こりうる反応としてリアルに描いただけで問題無いんじゃないかと思う。笑うシーンだと意図して作ってるならちょっと流石にとは思う。てか本木のビデオのシーンもそうだけど品のない下ネタ多いよね。

父親とのストーリーが入ってくるのも唐突な感じがしてイマイチ。ここはいらなかったんとちゃうかな。父親からチェロやらされたって話は回収してなかったね。ここ回収するとなかなか複雑なシーンが作れると思うけど逃げたんかな。

山崎努の演技はいいと思うし何回かある納棺のシーンも火葬のシーンも秀逸だと思う、久石譲の音楽も良かった(エンディングはもうちょい静かでいいと思うけど)、日本人の価値観をある側面で表すことにも成功してると思うんだけど、粗が多くておもしろくなかった。
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