Mii

ロレンツォのオイル/命の詩のMiiのレビュー・感想・評価

3.3
つらい、とにかくつらかった⋯⋯
授業で鑑賞し、クラス半分以上の人は寝ていた。眠いのか内容が強烈で観たくないのかは知らない。
ロレンツォのあの心の底に来る叫び声、最後まで響いた。残忍すぎる。
映画好きな自分でも何度か目をそらしたかったし、耳を塞ぎたかった。
映画の途中から思った。生きていられることは本当にロレンツォにとって良いことなのか?彼がこうしてても生きていきたかったのか?字を書くことも話すこともできず、当然意思表示もできない主人公が。
映画では「ロレンツォが生きたい」というのがあったが、本当は母親が何としても彼の命を伸ばそうとしたいのではないか。
“selfish”という言葉が頭から離れなれない。
もちろん両親としてそこまで頑張れるのは素晴らしいが、ロレンツォの辛さを考えると私は逆の選択肢を選ぶかも。
二人のような強い精神力と忍耐力がなければ、当然その後の偉大な発見も無くなり、同じ病気の子供たちも救われないだろうが。
この作品は、映画というよりドキュメンタリーに近い感じがした。
Mii

Mii