WBCを観ていたら無性に野球に関する映画が観たくなって、この作品を久しぶりに鑑賞。
そんな名作とかでは無いですが、なかなかノスタルジックなムードに浸れるほろ苦い青春映画の佳篇に仕上がっています。
当時のジョディ・フォスターと云えば【告発の行方】でオスカー主演女優賞を獲った頃で、そんな力作の後に公開された本作はどちらかと云えば息抜きのように出演した感じはしますね。助演クラスだし、そんなに出番は多くないし。
どうも【羊たちの沈黙】以降は"闘う女"のイメージがあって、作品選択もどちらかと云うとそちらよりでしょ?
だからかも知れませんが、こうゆう男運の悪い女性を力まず演じているジョディ・フォスターのお芝居は今観ると逆に新鮮ですね。
ジョディ・フォスター演じる自殺した従姉妹の遺灰の埋葬場所を託された主人公の落ちぶれた元プロ野球選手の男が、最終的に彼女の希望の場所を思い出すクライマックスは感動的です。
80年代のアメリカ映画のキャメラのトーンって良いですねェ。