夫のために
尽くしても
報われず
子供への愛も
妨げられ
唯一の楽しみだった
和歌の世界も
癒しだけではなくなり
身体は
病に蝕まれ
もう胸もなくなった
しかし
奪われ失った事で
思いは
こんなにもクリアになっていく
言葉は
こんなにもシンプルになっていく
もう隠さない
私は生きている
私は愛している
田中絹代さん
女優さんとしてだけでなく
監督までもこなすとは
この時代に
この女性の目線で
この映画を作りあげるなんて
間違いなく意義はあった
あなたが開いた道を
今もたくさんの女性が続いていますよ