のうこ

乳房よ永遠なれののうこのレビュー・感想・評価

乳房よ永遠なれ(1955年製作の映画)
5.0
田中絹代の濡れた髪と彼女の周りに常に漂う霧、湿気が女の色気と死に近づいていく不気味さを際立たせる。乳がんになった後、女友達の家の風呂場でなくなった乳房を見られ、あっけらかんとその友達にあなたの夫が浸かったこのお風呂に入りたかったのよと言う。女のプライドも何もかもなくなってしまったことの悲しさ。諦め。泣いた。冒頭の夫に浮気されて、仰向けになって後ろに反り返りながら泣くシーン強烈。(乳がんの発作??)こんな泣き方は初めてみた。
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